金程富士見会
会 長 松澤 元 (当時)
金程富士見会は、「富士山に魅せられた住人たちが作り上げた町会」と、昨年50周年記念の時、地方誌で紹介して頂きました。
昭和36年(1961年)当時、金程の丘陵地(山林・畑)にミニ開発した土地を縄張り分譲で取得し、居住したのが第一号の住人であります。
西の方に丹沢の山々がうねり、その中ほどに富士山がくっきりと見える素晴らしい景色に魅せられ居住はしたが、道路は舗装されておらず、電気・ガス・水道も整備されていなかったようです。
現在、誰もが想像する分譲地と異なり、道路整備、東電交渉、ポンプでの簡易水道と居住者が皆で力を合わせインフラ整備にあたった、まさに「手作りの町会」と記されています。
昭和62年(1987年)隣接地の土地区画整理により、一部が当町会に編入され、現在は面積12ha会員数 421世帯の低層住宅地です。小田急線、新百合ケ丘駅北口から徒歩で12分程度で麻生区町会連合会の中では、中規模の町会です。
町会運営は、全体を28ブロックに分け、各ブロックから毎年、幹事を選出し、会長・副会長を含み、毎月1回の「幹事会」を開き、課題の協議・行事の役割・情報交換等、町会の舵取りを行っています。
町会単独での行事は、「ふじみ祭り」であるが、近隣町会と合同で開催する「盆踊り大会」「どんど焼き」「防災訓練」は、リーダー的役割を担っています。また、小学生の交通安全パトロール、有志による防犯パトロール、8年計画で進めた防犯灯のLED化と、安全・安心街づくりに努めています。
町会の下部組織として、金程夕木会(老人会)、子供会・育成会が置かれ、元気に活動しています。
また、少年野球部、少女バレーチームも対外試合では好成績を残し、麻生区の壮年ソフトボール大会では、金程富士見ソフトボールチームが2年連続優勝し、3連覇を狙っています。
当町会の強みは、非常に結束力・団結力・協調性に冨み、いざ「鎌倉」の時は、会員の皆が力を出しあうことです。当初、居住した会員は、年毎に少なくなりますが、この地をふるさととする2世・3世が遺伝子を引継ぎ、他町会で苦慮している「民生・児童委員」の選出、災害時要援護者の支援者に前向きに対応して頂いています。しかしながら、当町会も高齢者率が、30%を超えました。
「一人暮らしの方」「老夫婦の家庭」「病気・障害の方」等の”見守り”を町会の組織に中で位置づけ「誰もが人から必要とされる」ことが実感できる町会にしていきたいと考えています。
(2014年2月号から)