王禅寺町内会
会長 久保倉 清 (当時)
王禅寺町内会は、早野の子の神社に接する王禅寺入口から、日吉の王禅寺環境センター附近までの旧王禅寺村を範囲とする、横長の町内会です。そのため、会員の子や孫が通う小学校は、東柿生、虹ヶ丘、王禅寺中央、南百合丘と4つの小学校に別れ、学校行事と地域の行事の両立に、かなりの神経を使っています。戦後の王禅寺町内会は、昭和22年4月に王禅寺部落会として再結成され、昭和34年1月を期して、王禅寺町内会と改称して今日に至っています。昭和36年当時の加入世帯数は105世帯でしたから、この頃までの居住者数は江戸中期以降ほとんど変化がなかったようです。この頃から、ゆっくりと都市化の波が王禅寺にも訪れ、40年以降急激に加入世帯が増え、現在では、1250世帯を数えるに至っています。
王禅寺町内会の良いところは、お囃子や大太鼓、和太鼓といった地域の伝統芸能をどう次世代に受け継いでいくかを中心に、新旧住民の協力関係が築けていることにあり、正月のどんど焼きや餅つき、案山子作りなどについても、子ども達のためにと、古くからの住民が積極的に骨をおってくれているところにあります。おかげで、子どもたちもまた、12月のクリスマス会には、老人会の皆さんなどをお招きして共に楽しむなど、世代を超えた交流が根付いてきています。
昨年(平成23年)9月には、懸案だった新王禅寺会館が、麻生養護学校の直下に新築落成し、町内会の活動も新しい段階に入ったのですが、4年前に放火で焼失した琴平神社の本殿も6月に再建され、秋には5年振りの秋祭りも実施できました。毎月発行の町内会ニュースが、町内の主だった出来事を会員に周知しており、一年の出来事をイラストで綴る臨時増刊号と共に、楽しみにしてくれる会員も多く、町内会と会員とをしっかりと結ぶ役割を果たしてくれています。
東日本大震災の教訓を受け、近隣住民の相互連絡を如何に密にするかを、ゴミ集積所の利用区分をミニマムの単位に設定して強化する計画を検討中であり、かつまた両親が揃って帰宅難民化する可能性のある世帯の子ども達を、地域としてどう守るか、子ども文化センターやワクワクプラザと協力して、検討して行きたいと考えています。
(2012年2月号から)