新百合ヶ丘自治会
総務部長 村田 明隆
私たちの自治会区域である王禅寺東2、3、4丁目は新百合ヶ丘駅南方に位置し、三井不動産が昭和40年代の後半から「三井第4住宅」として分譲した、いわば新興住宅地。自治会は昭和52年12月に結成総会が開かれました。その当時は「会員対象者」が592人だったとされていますが、平成27年4月末段階での自治会員世帯数は939。
この約40年間で、会員数はほぼ5割増しの勘定となります。
車が通れない緑道や区域内に5つある公園、綺麗に区画された道路。バブルの頃はかなりもてはやされた住宅地だと思いますが、何といっても新興地であることには変わりはありません。
この地に移り住んだ人たちの力で、もともと存在しなかった伝統と歴史の香りを、少しでも紡ぎだしたい。
夏祭りや餅つき大会などさまざまな試みを通じて、この地域で生まれ育った子どもたちに「思い出」に残る、安全で住みよいふるさとを残したい、というのが私たちの切なる願いです。
平成27年4月の自治会総会では、7年続いた樋口誠会長が退陣し、三輪温朗氏を会長とする役員会に衣替えしました。
樋口執行部ではこの間、「ふだん顔を合わせる、向い合せの家」を同一単位とするブロック・班の再編成や、5カ所の公園への防災倉庫設置と防災器具の充実。大災害時に対応するための自主防災組織の改編・機能強化や防災訓練実施など、安全に生き延びるための防災対策などを次々と打ち出してきました。
また高齢化に対応した災害時要援護者避難支援制度の活用を推進。同制度の日常的運営を円滑に行うために、百合ヶ丘に本部を置く一般社団法人・地域社会支援ネットワーク神奈川(CSN)と提携するなど、効果的運用に向けた努力を行ってきています。
さらに平成23年からは、お正月の餅つき大会を開催。同24年からは、近隣の若者たちが始めてくれた王禅寺東夏祭りを引き継ぐ形で主催者となり、今年も8月22日(土曜日)の開催に向けて準備を始めたところです。
私たちの自治会でも、会員の高齢化などの悩みを抱えてはいます。そんな中で樋口執行部の試みは今、「お互いの顔の見える街づくり」との前執行部スローガンを引き継ぐと表明している新しい執行部に、受け継がれようとしています。